前回、 全国模試編① 偏差値とは何? で偏差値について簡単に紹介しましたが、偏差値の値は受験する母集団によって数値の意味が異なるということでしたので、実際にどのような全国模試があるのか、大学受験を考える人たちが多く受験する全国模試を紹介します。
進研模試
Benesseの主催する模試。約50万人程度が受けます。(同学年の人口は大体100万人ですから約半分の同級生が受験している模試)
良くも悪くも普通の高校(進学校ではない高校)でも採用されることが多く、母集団のレベルはやや低い。またトップ層(有名進学校)が受けません。
そのため少し出来ただけで、高い偏差値が出やすい傾向があります。(判定はあまり当てにはなりません)
しかし基本的な問題が多く、しっかりと学習した内容が定着しているか確認するためにはとてもよい模試です。逆にこの模試でしっかりと点数が取れるようでないと、難関大学を考えるのは厳しいでしょう。
全統模試
大学受験を考えていく上で、最もスタンダードな模試です。
受験者数は30万人ほどです。
大学受験を考えている人なら必ず受けましょう。
大学受験を考えている人の多くが受験しますので、その母集団での自身の位置が確認できます。
判定、偏差値も参考にしやすい模試になります。
ただし、旧帝大医学部クラス(東大理三、京大医学部、慶應医学部など)を目指す場合は、問題の難易度が違いすぎること、偏差値が振り切れていることから、判定は全く当てになりません。
良問が揃っていますので、高校で採用されていなくても受験することをお勧めします。
駿台全国模試
受験者数は約3万人程度と、進研模試、全統模試と比べるとマイナーな模試です。
しかし、東大模試の次に受験生のレベルが高く、問題も難しい模試です。
難関大学を考えている全国の同世代と勝負する良い機会です。
とても難しくて心が折られるかもしれませんが、難関大学志望の人は、一度はチャレンジして欲しい模試です。
その他
他にも有名大学においては、駿台や河合塾が実施する○○大入試実践模試や○○大入試オープンなど、大学の傾向に合わせた模試も実施されています。
また、マイナーにはなりますが、関関同立をターゲットにした模試や、近畿大学模試など、各地域の塾などが実施する大学別の模試が行われていることもありますので、志望校の傾向と対策のために受験して見るのも良いと思います。
全国模試を上手に活用し、志望校合格に近づきましょう!
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