新高校1年、2年、3年生へ
新学年に向けて勉強を始めようと、本屋に行くものの、たくさんの参考書、問題集が並び、どれを手に取り始めたらよいか悩んだことがある人も多いと思います。
ここでは、元塾講師(現高校数学教師)として、100冊以上の参考書、問題集を集め、解いてきた私から、定期考査対策、受験に向けてお勧めの本を厳選してお伝えします。
当然ですが、現状の自身のレベル(偏差値)によって取り組むべき内容は異なります。
背伸びして身の丈に合わない参考書、問題集を解いても、力になりません(消化不良になる)。
自分のレベルにあった1冊を見つけ、その1冊をしっかりやり込み、レベルアップをしていきましょう!
この記事では、
- 偏差値50~60前後
- 数学が武器にしていきたい
- 総復習をしたい
- 大学受験のために基礎力強化をしたい
を主な対象としておすすめの参考書を紹介していきます。
※もう少し基礎基本から確認したい方はこちら
※もっと発展的な問題集を探している方はこちら
基礎問題精講
旺文社が出版している問題集で、本格的に受験勉強を始める方におすすめの1冊です。
基礎問題精講は、『例題』→『精講』→『解答』→『ポイント』→『演習問題』で1つのテーマが完結するようになっています。
網羅性も強く、この1冊をしっかりとやり込むことで、受験でおさえておきたい基礎力は十分に身に付きます!
この本の特徴・強み
- 対象偏差値は45~60程度
- 数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの計3冊
- 程よい量の問題数
- 網羅性が強い
この本の弱点
- 計算過程など省略されていることがあり、一部解説が丁寧でない
- 予習として、独学に使える問題集ではない(復習用)
※基礎問題精講が仕上がったら、上のレベルの問題集である、「標準問題精講」にレベルアップしましょう!
文系の数学 重要事項完全習得編
河合塾が出版している問題集で、主に新高校3年生におすすめの、総復習のための1冊としておすすめです。「文系の数学」という書籍名になりますが、理系の方によっても基礎を復習するのに最適です!
この1冊で数学ⅠAⅡBの、頻出テーマを総復習できます。
文理問わず、時間のない受験生にとっては、効率よく復習できる1冊です。
国公立大学対策は当然ですが、関関同立やGMARCHなどの私立大学志望の方にとってもとても良い1冊です!この1冊を仕上げてから過去問演習という流れがBESTかと思います。
ぜひ新高校3年生(現高校2年生)は、春~GWまでにかけて総復習の1冊として取り組んで欲しいです!
この本の特徴・強み
- 数ⅠAⅡBから頻出演習問題120題(例題は152題)が厳選されている
- 効率的に総復習できる(コスパが良い!)
- 解説が丁寧
この本の弱点
- 問題数を厳選しているため、チャートなどに比べると網羅性は低い
- 受験生のための1冊であり、学校の授業の復習などに用いるには問題数が少ない
まとめ
他にも紹介したものはたくさんありますが、ここではあえて2冊の問題集に限定して紹介させていただきました。
新高2生や、数学に比較的勉強時間が避ける人は出来れば「基礎問題精講」を、新高3年での文系、または理系で数学Ⅲを新しく学習しながらⅠAⅡBの復習を効率的にしたい人など、時間がなかなか数学ⅠAⅡBに割けない人は「文系の数学 重要事項完全習得編」を!
いずれの問題集も、とても良いものです。選んだ1冊を、何周も取り組み、どこをきかれても大丈夫な状態まで仕上げましょう!
特に高校3年生であれば、夏~秋以降は共通テスト(センター試験)の過去問対策や、各大学の過去問対策などに時間を使うことになると思います。遅くとも夏休みが始まるまでに、計画的に取り組みましょう!
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