【数学A:場合の数・確率,整数】が苦手,武器にしたい人へ
数学Aの「場合の数・確率」の分野は,2次試験でも差がつきやすい分野となります。
そこで勉強を始めようとしても何から始めたらよいかわからない・・・。
かといって本屋に行くものの,たくさんの参考書・問題集が並び,どれを手に取り始めたらよいのか・・・。
ここでは,元塾講師(現高校数学教師)として,100冊以上の参考書・問題集を集め,解いてきた私から,定期考査対策,受験に向けてお勧めの本を厳選してお伝えします。
当然ですが,現状の自身のレベル(偏差値)によって取り組むべき内容は異なります。
背伸びして身の丈に合わない参考書・問題集を解いても力になりません(消化不良になる)。
自分のレベルにあった1冊を見つけ,その1冊をしっかりやり込み,レベルアップをしていきましょう!
場合の数・確率の勉強について
まずはこの1冊!全員におすすめの参考書
場合の数・確率は,ただ公式に当てはめるだけの勉強では,定期考査は何とか乗りきれても,模試・受験では点数が取れません。
理由はシンプルで,正しい考え方を身につけていない,または分かった気になっているだけだからです。
例えば,確率の中で最重要の単語である「同様にたしからしい」という言葉の意味が説明できますか?
場合の数と確率の決定的な違いは?
どういう時に区別し,どのような時に区別しないかはっきりと言い切れますか??
これは数学が得意な人でも,正しく説明できる人が非常に少ないです。
このような基本事項をしっかりと原理原則を理解することで,模試や受験においても問題を見抜くことができるようになり,得点できるようになっていきます!
場合の数・確率については,正しく勉強をすることで数学が得意不得意に関わらず,大きな得点源にできる分野になります。
そこでまず最初の1冊として取り組んでほしい参考書が,「ハッとめざめる確率」です。
東京出版の安田亨さん著書の参考書になります。対応レベルとしては,共通テスト,有名私大(産近甲龍・MARCH・関関同立など)から国公立大学,さらには早慶などの難関大学まで十分に対応できます。
一見似たような問題でも,ちょととした問題文の違いで解法が大きく異なるのが場合の数・確率の分野になりますが,その点1つ1つを簡単なわかりやすい例題をもとに,「考え方」を重点的に丁寧に説明してくれてくれている読み物のような参考書になります。
他分野であれば,現状の偏差値にあらせて参考書を選ぶべきですが,この参考書に関しては,数学が苦手な人は当然,得意という人も一度ぜひ取り組んでほしい参考書です。
基礎の基本から復習したい方へ
スバラシク強くなると評判の元気が出る数学
「元気が出る数学」シリーズです。
講義(説明) ⇒ 問題演習 ⇒ 丁寧な解説
の流れで、読み進めやすい1冊になっています。
本書の特徴としては、「絶対暗記問題」です。
数学の勉強において、ただすべてを暗記するだけではダメですが、ある一定量の、典型問題と呼ばれる有名解法を暗記する必要があります。特に数学苦手な生徒は、覚えるべき問題解法を覚えられていません。
典型問題の解法を定着させ、受験勉強のスタートのための1冊に最適な参考書になります。
この本の特徴・強み
- 対象偏差値は40~60
- 定期考査対策~受験基礎レベル
- 解説が丁寧
- 覚えるべき解法(有名問題)が1冊にまとめられている
- 受験勉強のスタートのための1冊
この本の弱点
・場合の数・確率に特化してるわけではない
・問題数は少ないため、演習量が不足する
⇒ 演習用に別に問題集を1冊準備した方がよい.
より発展的な内容に取り組みたい方へ
ここで紹介する2冊は,基礎が固まっていることを前提とします。中途半端な状態で手を出さないように!
教科書だけでは足りない大学入試攻略場合の数と確率
重要例題と類題が21問ずつ,さらに力ためし問題として15問。
網羅性は低いですが,入試でよく見かける問題を抜粋しており,網羅系の問題集を取り組んだ後,またはタイトル通りの教科書だけの勉強では足りないところを補ってくれる問題集です。
とにかく問題数をたくさんしたい!という人には不向きですが,場合の数・確率のまとめとして行うには良い問題集です。また,問題集も分厚くない(厚さ1cm程度)で荷物にならないのも地味に嬉しい!
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