【2024立命館大学(全学統一2/2)・理系・第1問(2)】

合同式とは?合同式の基本性質を理解し、使えるようにする
合同式とは?2次試験(数学)の整数の分野で合同式が使えるかどうかは大きな差がつきます。合同式を知らない、初めて習った人のための基本性質のまとめ。
解答・解説
mod 7 とすると,
31≡3 より
31^2≡3^2≡2 ・・・[オ]
31^3≡3^3≡6 ・・・[カ]
31^4≡3^4≡4
31^5≡3^5≡5
31^6≡3^6≡1 より,31^k を 7 で割った余りが 1 となるのは,k が 6 の倍数のとき・・・[キ]
mod 11 とすると,
31≡-2 より
31^2≡(-2)^2≡4
31^3≡(-2)^3≡3
31^4≡(-2)^4≡5
31^5≡(-2)^5≡1 より,31^k を 11 で割った余りが 1 となるのは,k が 5 の倍数のとき・・・[ク]
上記の結果から,
31^k を 7 で割った余りが 4 となるのは,
k=6x-2 ( x は自然数 )
31^k を 11 で割った余りが 4 となるのは,
k=5y-3 ( y は自然数 ) のときであるから,
6x-2=5y-3 \iff 6x-5y=-1 ・・・①
(x,y)=(4,5) は解の 1 つより
6\times4-5\times5=-1 ・・・②
①と②の差をとると
6(x-4)-5(y-5)=0
6(x-4)=5(y-5)
6 と 5 は互いに素であるから
整数 m を用いて x-4=5m
つまり x=5m+4
よって,k=6(5m+4)-2=30m+22
これを満たす自然数 k で最小のものは
m=0 のとき k=22 ・・・[ケ]
5 番目に小さいものは
m=4 のとき k=142 ・・・[コ]
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