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【2022関西大学・全学部(文)】連立型の漸化式の一般項

漸化式

【2022関西大学・全学部・文系】

次のように定められた数列 \(a_{n}\),\(b_{n}\) の一般項を求めよ.

\(\begin{cases}a_{1}=2 \\ b_{1}=-1 \end{cases}\),\(\begin{cases}a_{n+1}=6a_{n}+2b_{n}\\b_{n+1}=3a_{n}+5b_{n}\end{cases}\)

【漸化式12】連立型の漸化式|解法パターン|数学B数列
漸化式の解き方・解法まとめ。連立型の一般項の求め方。一方を実数倍して加え、等比数列として考える解法①。1文字消去を行い、隣接三項間特性方程式に帰着させる解法②。の2通りの解法を紹介。差がつく頻出・重要問題。定期考査、大学入試共通テスト、2次試験対策。

解答・解説

連立型の漸化式です。これも完全パターン問題!

【漸化式12】連立型の漸化式|解法パターン|数学B数列

を参考に!

\(a_{n+1}=6a_{n}+2b_{n}\) ・・・①

\(b_{n+1}=3a_{n}+5b_{n}\) ・・・② とおく.

① + ②\(\times k\) より

\(a_{n+1}+kb_{n+1}=(6+3k)a_{n}+(2+5k)b_{n}\) ・・・③

\(1:k=(6+3k):(2+5k)\) を満たすとき

\(6k+3k^2=2+5k\)

\(3k^2+k-2=0\)

\((k+1)(3k-2)=0\)

\(k=-1,\displaystyle\frac{2}{3}\)

 

・\(k=-1\) のとき ③より

\(a_{n+1}-b_{n+1}=3(a_{n}-b_{n})\)

\(a_{n}-b_{n}=(a_{1}-b_{1})\cdot 3^{n-1}\)

よって,\(a_{n}-b_{n}=3^n\) ・・・④

 

・\(k=\displaystyle\frac{2}{3}\) のとき ③より

\(a_{n+1}+\displaystyle\frac{2}{3}b_{n+1}=8(a_{n}+\displaystyle\frac{2}{3}b_{n})\)

\(a_{n}+\displaystyle\frac{2}{3}b_{n}=\left(a_{1}+\displaystyle\frac{2}{3}b_{1}\right)\cdot 8^{n-1}\)

よって,\(a_{n}+\displaystyle\frac{2}{3}b_{n}=\displaystyle\frac{4}{3}\cdot 8^{n-1}\) ・・・⑤

 

⑤ー④より

\(\displaystyle\frac{5}{3}b_{n}=\displaystyle\frac{4}{3}\cdot 8^{n-1}-3^n\)

\(b_{n}=\displaystyle\frac{1}{5}\left(2^{3n-1}-3^{n+1}\right)\)

④から \(a_{n}=b_{n}+3^n\) より

\(a_{n}=\displaystyle\frac{1}{5}\left(2^{3n-1}+2\cdot 3^n\right)\)

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