座標平面上の点 \(P(x,y)\) について
\(x=\displaystyle\frac{2t}{t^2+1}\) , \(y=\displaystyle\frac{2t^2}{t^2+1}\)
が成り立つとする.\(t\) が正の実数値をとって変化するとき,点 \(P\) の軌跡の方程式を求め,軌跡を図示せよ.
\(x=\displaystyle\frac{2t}{t^2+1}\) ・・・①
\(y=\displaystyle\frac{2t^2}{t^2+1}\) ・・・②
とおくと,①,②より \(y=tx\) ・・・③
\(t>0\) より,①から \(x>0\) であるから
③より,\(t=\displaystyle\frac{y}{x}\) ・・・④
④を①に代入すると,
\(x=\displaystyle\frac{2\left(\displaystyle\frac{y}{x}\right)}{\left(\displaystyle\frac{y}{x}\right)^2+1}\)
\(\iff\) \(x^2+y^2-2y=0\)
\(\iff\) \(x^2+(y-1)^2=1\)
したがって求める軌跡の方程式は,
円 \(x^2+(y-1)^2=1\) の \(x>0\) の部分
これを図示すると,次図の太線部分 ( 点 \(( 0 , 0 ) , ( 0 , 2 )\) を除く)
参考:発展的な別解
\(t\) は正の実数値をとって変化するので
\(t=\tan\displaystyle\frac{\theta}{2}\) ( \(0<\theta<\pi\) ) とおけます.
これを使って \(x\) , \(y\) をそれぞれ \(\theta\) の式で表すと,
\(x=\sin \theta\) , \(y=1-\cos \theta\) と得られるので,
\(\sin^2 \theta+\cos^2 \theta=1\) を利用すれば
\(x^2+(y-1)^2=1\) の結果を導くことができます!
また,\(0<\theta<\pi\) のとき,\(x>0\) であることも確認できます!
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