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場合の数・確率【順列①】演習問題|定期考査対策

場合の数・確率

【問題1】

\(1\),\(2\),\(3\),\(A\),\(B\),\(a\),\(b\) の \(7\) つの文字すべてを一列に並べるとき,次の問に答えよ.

(1) 並べ方は何通りあるか.

(2) \(1\),\(2\),\(3\) のうち \(2\) つが両端にくるような並べ方は何通りあるか.

(3) アルファベットと数字が交互になる並べ方は何通りあるか.

(4) \(a\),\(b\) が隣り合うような並べ方は何通りあるか.

(5) \(a\),\(b\) が隣り合わないような並べ方は何通りあるか.

(6)  \(1\),\(2\),\(3\) が隣り合わないような並べ方は何通りあるか.

解答・考え方

(1) \(7\) 文字を \(1\) 列に並べる総数

(1) \(7!=7\times6\times 5\times 4\times 3\times 2\times 1=5040\) 通り

 

よく出てくるから覚えよう!

\(3!=6\)、\(4!=24\)、\(5!=120\)、\(6!=720\)

毎回計算しても良いのですが、値を覚えて時間短縮を!

また、\(7!\) の計算の場合、\(7!=7\times 6!=7\times 720\)

のように計算することで、大幅に時間短縮できる!

(2) 両端に並べる問題

両端から並べる!

左端・・・\(1 ~ 3\) のいずれかの \(3\) 通り

右端・・・\(1 ~ 3\) のうち、左端以外の \(2\) 通り

残り \(5\) 文字・・・\(5!\)

よって、\(3\times2\times5!=6\times120=720\) 通り

 

(3) 交互に並べる問題

交互に並ぶ → それぞれ並べる

◇・・・アルファベット、△・・・数字 とすると、

並び方は、「◇△◇△◇△◇」

◇の並び・・・\(4!\)

△の並び・・・\(3!\)

よって、\(4!\times3!=24\times6=144\) 通り

 

《注意》

本問では◇の方が△より多かったため、「◇△◇△◇△◇」の \(1\) 通りのみ考えたが、

仮に◇と△が同数の場合(両方が \(4\) つずつ)

「◇△◇△◇△◇△」または「△◇△◇△◇△◇」の \(2\) 通りある

(4) 隣り合う問題

隣り合う→ひとかたまり

\(a\),\(b\) を \(1\) つのかたまり \(X\) と考え

\(1\),\(2\),\(3\),\(A\),\(B\),\(X\) の \(6\) つの文字を一列に並べる方法を考える.

※\(a\),\(b\) を \(1\) つのかたまり \(X\) と考えたため、

\(X\) 内部では、\(a b\) となる場合か、\(b a\) となるかの \(a\),\(b\) の並び \(2!\) 通りがあることを配慮しなければいけない

よって、\(6!\times2!=720\times2=1440\) 通り

 

(5)、(6) 隣り合わない問題

解法Ⅰ:余事象の利用

(1)より全事象は \(5040\) 通り、

(4)より隣り合うのは \(1440\) 通りであるから

\(5040-1440=3600\) 通り

 

※解法Ⅰは、\(3\) 文字以上の場合に対応が難しい

理由:例えば、「\(a\)、\(b\)、\(c\) が隣り合わない」とあった場合、

\(a\)、\(b\)、\(c\) の \(3\) 文字すべてが隣り合わない場合のみだけでなく、

\(a\)、\(b\) の \(2\) 文字が隣り合わない場合なども配慮して処理をしなければならない。

そこで、文字数関係なく隣り合わないと言われた場合、次の解法Ⅱをお勧めする

 

解法Ⅱ:\(a\),\(b\) 以外の文字を先に並べ、両端または間に \(a\),\(b\) を入れる

\(a\),\(b\) 以外の文字 \(1\),\(2\),\(3\),\(A\),\(B\) の並び方は \(5!\) 通り

  (◇・・・\(a\),\(b\) 以外の文字)

\(a\),\(b\) は、\(6\) つの「Ⅴ」の中から、\(2\) 箇所を選んで並べればよいので、

したがって、\(5!\times6\times5=120\times 6\times 5=3600\) 通り

 

(6) (5)の解法Ⅱと同様に考える

\(1\),\(2\),\(3\) 以外の文字を先に並べ、両端または間に \(1\),\(2\),\(3\) を入れる

 

\(1\),\(2\),\(3\) 以外の文字 \(A\),\(B\),\(a\),\(b\) の並び方は \(4!\) 通り

  (◇・・・\(1\),\(2\),\(3\) 以外の文字)

\(1\),\(2\),\(3\) は、\(5\) つの「Ⅴ」の中から、\(3\) 箇所を選んで並べればよいので、

したがって、\(4!\times5\times4\times3=1440\) 通り

さいごに

順列における \({}_n P_r\) は解答の中にあえて使用していない.

\({}_n P_r\) と \({}_n C_r\) が混同する人がよくいるが、\({}_n P_r\) は無理に使用する必要はない(一切使わなくても解ける).

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