【2023兵庫医科大学】
実数 \(x\),\(y\) が \(x^2-2x+y^2-3=0\) を満たすとき,
( a ) \(|x|+|y|\) の最小値とそのときの \(x\) および \(y\) の値を求めよ.
( b ) \(|x|+|y|\) の最大値とそのときの \(x\) および \(y\) の値を求めよ.
解答・解説
\(x^2-2x+y^2-3=0\) \(\iff\) \((x-1)^2+y^2=4\) より
実数 \(x\),\(y\) は中心 \((1,0)\) ,半径 \(2\) の円上を動く.
\(|x|+|y|=k\) ( \(k>0\) ) ・・・① とおくと,
これは \(4\) 点 \((k,0)\),\((0,k)\),\((-k,0)\),\((0,-k)\) を頂点とする正方形を表す.
( a ) \(|x|+|y|\) が最小となるのは上図より
①が \((-1,0)\) を通るとき,最小値:\(1\)
( b ) \(|x|+|y|\) が最大となるのは上図より
①が \((x-1)^2+y^2=4\) と第 \(1\) 象限または第 \(4\) 象限で接するときである.
第 \(1\),\(4\) 象限について考えるので,\(x>0\)
このとき,①は \(x\pm y=k\)
円の中心 \((1,0)\) から 直線 \(x\pm y-k=0\) までの距離が \(2\) (円の半径)となればよいので,
\(\displaystyle\frac{|1-k|}{\sqrt{2}}=2\) \(\iff\) \(k=1\pm 2\sqrt{2}\)
\(k>0\) より \(k=1+2\sqrt{2}\)
また右図から,\(1:1:\sqrt{2}\) の直角二等辺三角形に注目すると,
接点は \((1+\sqrt{2},\sqrt{2})\) または \((1+\sqrt{2},-\sqrt{2})\)
したがって,
\((1+\sqrt{2},\pm\sqrt{2})\) のとき最大値: \(1+2\sqrt{2}\)
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