【2024久留米大学・医学部・第1問】
整数問題のPoint
まず整数問題すべてに共通して言えるPointは
- 積の形に変形
- 条件から範囲を絞る
- 倍数や余りに注目
整数問題の多くが、上の1から3のいずれかで処理できます。
解答・解説
(1)
\(x^2-9y^2+36y+20=0\)
平方完成を利用すると
\(x^2-9(y^2-4y)+20=0\)
\(x^2-9\left\{(y-2)^2-4\right\}+20=0\)
\(x^2-9(y-2)^2+56=0\)
\(\left\{3(y-2)\right\}^2-x^2-56=0\)
\((3y-6+x)(3y-6-x)=56\) ・・・《ア~カ》
\(x≧0\),\(y≧0\) より
\(3y-6+x≧-6\)
\(3y-6+x≧3y-6-x\)
また,\((3y-6+x)+(3y-6-x)=2(3y-6)\) となり和が偶数となる
つまり,\(3y-6+x\),\(3y-6-x\) の偶奇は一致することに注意すれば
\((3y-6+x, 3y-6-x)=(28,2),(14,4),(-2,-28),(-4,-14)\)
これらをそれぞれ解くと
\((x,y)=(13,7),(5,5),(13,-3),(5,-1)\) となるが
\(x≧0\),\(y≧0\) より \((x,y)=(13,7),(5,5)\) ・・・《キ~サ》
(2)
\(x^2-3xy-6x+18y+14=0\)
\(x^2-3(y+2)x+18y+14=0\)
解の公式をとると
\(x=\displaystyle\frac{3(y+2)\pm\sqrt{\left\{3(y+2)\right\}^2-4(18y+14)}}{2}\)
\(x=\displaystyle\frac{3y+6)\pm\sqrt{9y^2-36y-20}}{2}\) ・・・《シ~ツ》
\(x\) が整数であるためには,\(9y^2-36y-20=k^2\) ( \(k\) は \(0\) 以上の整数 ) となる.
よって,\(k^2-9y^2-36y+20=0\)
(1)より,\((k,y)= (13,7),(5,5)\)
・\((k,y)= (13,7) \) のとき
\(x=\displaystyle\frac{27\pm13}{2}=20,7\)
・\((k,y)= (5,5)\) のとき
\(x=\displaystyle\frac{21\pm5}{2}=13,8\)
したがって,\((x,y)=(20,7),(7,7),(13,5),(8,5)\) ・・・《テ~ノ》
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