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【2024共通テスト(第1日程)】数学ⅠA:第4問(整数の性質)|n進数、最小公倍数、1次不定方程式 

2024年入試問題

(1)、(2)問題《ア~シ》

(1)、(2)解答・解説《ア〜シ》

\(10\) 進数の \(40\) を,\(6\) 進数に直せばよい

\(40=36+4=1\times6^2+0\times6^1+4\times6^0\) より

\(T_{6}\) は \(104\) ・・・《アイウ》と表示される.

 

\(2\) 進数 \(10011_{(2)}\) を \(10\) 進数になおすと

\(10011_{(2)}=1\times2^4+0\times2^3+0\times2^2+1\times2^1+1\times2^0=19\)

これを \(4\) 進数に直せばよいので

\(19=16+3=1\times6^2+0\times6^1+3\times6^0=\)\(103\) ・・・《エオカ》と表示される.

 

(2) \(T_{4}\) をスタートさせた後,初めて表示が \(000\) に戻るのは

\(4^3=\)\(64\) 秒後・・・《キク》である.

同様に,\(T_{6}\) をスタートさせた後,初めて表示が \(000\) に戻るのは

\(6^3=\)\(216\) 秒後である.

つまり,\(T_{4}\) と \(T_{6}\) を同時にスタートさせた後,初めて両方の表示が同時に \(000\) に戻るのは,

\(64\) と \(216\)の最小公倍数.

\(64=2^6\) , \(216=2^3\times3^3\) より求める値は

\(2^6\times3^3=\)\(1728\) 秒後・・・《ケ~シ》 

(3)問題《ス~テ》

(3)解答・解説《ス~テ》

\(T_{4}\) は \(64\) 秒ごとに同じ表示になるので,

\(l\) を \(64\) で割った余りが \(012_{(4)}=0\times4^2+1\times4^1+2\times4^0=\)\(6\) であることは同値・・・《スセソ》

同様に,

\(T_{3}\) は \(3^3=27\) 秒ごとに同じ表示になるので,

\(l\) を \(27\) で割った余りが \(012_{(3)}=0\times3^2+1\times3^1+2\times3^0=\)\(5\) であることは同値

 

整数 \(x\),\(y\) を用いて

\(l=64x+6=27y+5\) と表される.

\(-64x+27y=1\) ・・・①

あ①を満たす特殊解を見つけるために \(64\) と \(27\) でユークリッドの互除法を利用する.

\(64=27\times2+10\) \(\iff\) \(10=64-27\times2\) ・・・②

\(27=10\times2+7\) \(\iff\) \(7=27-10\times2\) ・・・③

\(10=7\times1+3\) \(\iff\) \(3=10-7\times1\) ・・・④

\(7=3\times2+1\) \(\iff\) \(1=7-3\times2\) ・・・⑤

④を⑤に代入すると

\(1=7-(10-7\times1)\times2=7\times3-10\times2\)

③を代入すると

\(1=(27-10\times2)\times3-10\times2=27\times3-10\times8\)

②を代入すると

\(1=27\times3-(64-27\times2)\times8=27\times19-64\times8\)

よって①の解の \(1\) つは \((x,y)=(8,19)\)

\(-64x+27y=1\) ・・・①

\(-64\times8+27\times19=1\) の差をとると

\(-64(x-8)+27(y-19)=0\)

\(64(x-8)=27(y-19)\)

\(64\) と \(27\) は互いに素な整数なので

\(x-8\) は \(27\) の倍数となる.

ここで整数 \(k\) を用いて \(x-8=27k\) と表されるので

\(x=27k+8\)

ゆえに \(l=64(27k+8)+6=1728k+518\)

求める値 \(m\) は \(k=0\) のとき,\(518\) ・・・《タチツ》 

\(T_{6}\) は \(216\) 秒ごとに同じ表示になるので

\(l\) を \(216\) で割った余りが \(012_{(6)}=8\)

整数 \(z\) を用いて

\(l=64x+6=216z+8\)

\(64x-216z=2\)

\(32x-108z=1\)

\(4(8x-27z)=1\) となるが,

左辺は偶数,右辺は奇数となりこれらを満たす整数は存在しない.

ゆえに,\(T_{4}\) と \(T_{6}\) を同時にスタートさせてから,両方が同時に \(012\) と表示されることはない・・・《テ:③》 

【2024共通テスト(第1日程)】数学ⅠA:第5問(図形の性質)|メネラウスの定理、方べきの定理 
2024年(令和6年)大学入試共通テスト数学ⅠA第5問。問題・解答・解説速報。図形の性質。星形の図形。メネラウスの定理、方べきの定理。円周の外部にあることの説明。センター試験過去問題演習、対策。 

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