【2022明治大学・情報コミュニケーション[Ⅳ]】
n、p はともに 2 より大きな自然数である.また、p は素数である.このとき、次の問に答えよ.
(1) 2n+1 が p で割り切れるとき、n は p で割り切れないことを示せ.
(2) n と 2n+1 は互いに素であることを示せ.
(3) n^3+8n が 2n+1 で割り切れるときの n の値をすべて求めよ.
(1)背理法の利用

『〇〇ない』ことを示せの形を見たら、1つの解法として背理法を!
つまり『○○できる』と仮定して、矛盾を導きましょう!
n は p で割り切れると仮定する.
条件から、2n+1 が p で割り切れるので、自然数 a、b を用いて、
n=ap ・・・①
2n+1=bp ・・・②
とおくことができる.
①を②に代入すると、2ap+1=bp
よって、(b-2a)p=1
b-2a は整数であるから、(b-2a,p)=(1,1),(-1,-1) のいずれかであるが、
これは p が 2 より大きな自然数であることに矛盾する.
したがって、2n+1 が p で割り切れるとき、n は p で割り切れない.
(2)互いに素であることの証明について
互いに素であることの証明について
- 最大公約数 g が1であることを直接示す
- 背理法(最大公約数 g が2以上と仮定)の利用
- ユークリッドの互除法の利用
- 「a , b が互いに素」\Leftrightarrow 「ax+by=1 が整数解をもつ」の利用
(2)解答①:最大公約数が 1 であることを示す
n と 2n+1 の最大公約数を g>0 とおく.
このとき、互いに素な自然数 x、y を用いて
n=gx、2n+1=gy とおける.
n を消去すると、2gx+1=gy
よって、(y-2x)g=1
y-2x は整数であるから、g=1
つまり、n と 2n+1 の最大公約数が 1 となる.
したがって、n と 2n+1 は互いに素である.
(2)解答②:ユークリッドの互除法の利用
【ユークリッドの互除法】
2 つの自然数 a 、b において、a を b で割ったときの商を q、余りを r
つまり、a=bq+r のとき
a と b の最大公約数は、b と r の最大公約数に等しい
⏬の記事は類題演習になります。演習にどうぞ!

2n+1=2\times n+1 であるから、ユークリッドの互除法より、
2n+1 と n の最大公約数は、
n と 1 の最大公約数に等しい.
つまり、2n+1 と n の最大公約数は 1
したがって、n と 2n+1 は互いに素である.
(3) 解答
n^3+8n が 2n+1 で割り切れるとき、整数 c を用いて、
n^3+8n=c(2n+1) とおける.
n(n^2+8)=c(2n+1)
(2)より、n と 2n+1 は互いに素であるから
n^2+8 は 2n+1 の倍数となる.
n^2+8 を 2n+1 で割ると、
n^2+8=(2n+1)\left(\displaystyle\frac{1}{2}n-\displaystyle\frac{1}{4}\right)+\displaystyle\frac{33}{4}
両辺を 4 倍すると、
4(n^2+8)=(2n+1)(2n-1)+33 ・・・③
ここで 2n+1 は奇数であり、4 と 2n+1 は互いに素であるから、 n^2+8 が 2n+1 で割り切れることと、 4(n^2+8) が 2n+1 で割り切れることは同値である.
したがって③より、33 が 2n+1 で割り切れることと同値である.
n≧3 より、2n+1≧7
つまり、2n+1 は 7 以上の奇数.
33 の約数のうち、 7 以上の奇数は 11 または 33
したがって、2n+1=11 , 33
n=5 , 16
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