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三角形の存在(決定)条件||b-c|
三角関数

正の数 \(a\),\(b\),\(c\) および正の角 \(A\),\(B\),\(C\) が

\(A+B+C=\pi\) ,\(\displaystyle\frac{a}{\sin A}=\displaystyle\frac{b}{\sin B}=\displaystyle\frac{c}{\sin C}\)

をみたすならば

\(|b-c|<a<b+c\)

が成り立つことを示せ.

解答・解説

\(\displaystyle\frac{a}{\sin A}=\displaystyle\frac{b}{\sin B}=\displaystyle\frac{c}{\sin C}=k\) とおくと

\(a=k\sin A\) ,\(b=k\sin B\) ,\(c=k\sin C\) であるから

\(b+c-a=k(\sin B+\sin C-\sin A)\) ・・・①

ここで,\(A+B+C=\pi\) より \(A=\pi-(B+C)\)

\(\sin A=\sin(\pi-(B+C))=\sin(B+C)\)

加法定理より,\(\sin(B+C)=\sin B\cos C+\cos B\sin C\) なので

\(\sin A=\sin B\cos C+\cos B\sin C\)

①より

\(b+c-a=k(\sin B+\sin C-\sin B\cos C-\cos B\sin C)\)

\(=k\left\{\sin B(1-\cos C)+\sin C(1-\cos B)\right\}\)

\(0<B<\pi\) ,\(0<C<\pi\) より

\(k>0\) ,\(\sin B>0\) ,\(\sin C>0\) ,\(\cos B<1\) ,\(\cos C<1\) であるから

\(b+c-a>0\)

よって,\(b+c>a\)

同様に,\(c+a>b\) かつ \(a+b>c\)

\(\iff\) \(\begin{cases}b-c<a\\-(b-c)<a\end{cases}\) \(\iff\) \(|b-c|<a\)

したがって,\(|b-c|<a<b+c\)

さいころの目a , b , cを 3 辺の長さとする鋭角三角形ができる確率
三角形、鋭角三角形の存在条件について。サイコロの確率は6×6の表を利用。正攻法と余事象の解法。数学A:場合の数・確率。定期考査、共通テスト対策

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