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【2023一橋大学・第1問】二項係数と整数問題

2023年入試問題

【2023一橋大学・第1問】

\(n\) を \(2\) 以上 \(20\) 以下の整数,\(k\) を \(1\) 以上 \(n-1\) 以下の整数とする.

\(_{n+2}C_{k+1}=2\left(_{n}C_{k-1}+_{n}C_{k+1}\right)\)

が成り立つような整数の組 \((n,k)\) を求めよ.

解答・解説

\(_{n+2}C_{k+1}=2\left(_{n}C_{k-1}+_{n}C_{k+1}\right)\)

\(\displaystyle\frac{(n+2)!}{(k+1)!(n-k+1)!}=2\left\{\displaystyle\frac{n!}{(k-1)!(n-k+1)!}+\displaystyle\frac{n!}{(k+1)!(n-k-1)!}\right\}\)

\((n+1)(n+2)=2\left\{k(k+1)+(n-k)(n-k+1)\right\}\)

\(4k^2-4nk+n^2-n-2=0\) ・・・①

①の判別式を \(D\) とすると

\(\displaystyle\frac{D}{4}=(-2n)^2-4(n^2-n-2)=4n+8>0\)

より①は異なる \(2\) つの実数解をもつ.

\(k=\displaystyle\frac{2n\pm\sqrt{4n+8}}{4}=\displaystyle\frac{n\pm\sqrt{n+2}}{2}\)

\(k\) は整数であるためには,\(\sqrt{n+2}\) が整数であることが必要

つまり,\(n+2\) が平方数であることが必要.

\(2≦n≦20\) において \(n+2\) が平方数となるのは,\(n=2,7,14\)

・\(n=2\) のとき

\(k=0,2\) となるが,

\(1≦k≦n-1\) つまり \(k=1\) より不適.

・\(n=7\) のとき

\(k=2,5\) となり

\(1≦k≦n-1\) つまり \(1≦k≦6\) より両方とも適する.

・\(n=14\) のとき

\(k=5,9\) となり

\(1≦k≦n-1\) つまり \(1≦k≦13\) より両方とも適する.

したがって,

\((n,k)=(7,2),(7,5),(14,5),(14,9)\)

【2023一橋大学・第2問】共通接線と解の配置(2曲線の両方に接する直線が存在する範囲)
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