スポンサーリンク

【2024関西大学・全学部日程(理系)】第4問(5)対数の計算、整数、合同式(4で割った余り)

2024年入試問題

【2024関西大学・全学部日程(理系)第4問(5)】

\(n\) は \(6\) 以上の自然数とする.

\(\log_{6}{7}\cdot\log_{7}{8}\cdot\log_{8}{9}\cdot\cdots\cdot\log_{n}{(n+1)}\)

が自然数となるような \(n\) はすべて

\(⑥^m-1\) ( \(m\) は \(2\) 以上の自然数 ) の形で表される.

このとき,\(n\) を \(4\) で割ったときの余りは ⑦ である.

覚えておくと便利!

\(\log_{a}{b}\cdot\log_{b}{c}=\log_{a}{c}\)

《証明》底の変換公式を利用して,底を \(a\) にそろえると

\(\log_{a}{b}\cdot\log_{b}{c}=\log_{a}{b}\cdot \displaystyle\frac{\log_{a}{c}}{\log_{a}{b}}=\log_{a}{c}\)

 

解答・解説

\(\log_{6}{7}\cdot\log_{7}{8}\cdot\log_{8}{9}\cdot\cdots\cdot\log_{n}{(n+1)}\) において

\(\log_{a}{b}\cdot\log_{b}{c}=\log_{a}{c}\) を繰り返し用いると

\(\log_{6}{7}\cdot\log_{7}{8}\cdot\log_{8}{9}\cdot\cdots\cdot\log_{n}{(n+1)}=\log_{6}{(n+1)}\)

これが自然数 \(m\) となるとき

\(m=\log_{6}{(n+1)}\) \(\iff\) \(n=6^m-1\) ( \(m\) は \(2\) 以上の自然数 )

合同式(基本編)基本的な問題で合同式を使う練習
合同式を使いこなすことで、整数分野の問題(余りに関する問題)を簡略化して処理できる。しかし慣れが必要であるため、基本的な問題を用いて合同式に慣れるための演習問題。 13の100乗を9で割った余り、nの2乗を3で割った余りなど、頻出問題を使って演習。

\(n=6^m-1≡2^m-1\) ( \(mod 4\) ) であり,

\(m\) は \(2\) 以上の自然数であるから,\(2^m≡0\) ( \(mod 4\) )

よって \(n≡-1≡3\)  ( \(mod 4\) )

したがって,求める余りは \(3\)

コメント

タイトルとURLをコピーしました