【2022大阪医科薬科大学・医学部・第1問】
黒石 3 個と白石 7 個が袋に入っている.袋から 1 個ずつ 10 個の石を取り出して一列に並べる.
(1) 黒と白の合計 10 個の石の相異なる並び方の総数を求めよ.
(2) 黒石が 3 個連続する確率を求めよ.
(3) 並べた列が「 2 つ以上の連続した白石の両端に黒石がある」という部分を含む確率を求めよ.
解答・解説
(1) 黒石 3 個と白石 7 個の並び方
黒石 3 個と白石 7 個を一列に並べる総数は
\displaystyle\frac{10!}{3!7!}=120 通り
(2) 黒石が 3 個連続する確率
黒石 3 個を 1 つのかたまりとして考える.
つまり,黒石 3 個のかたまりと,白石 7 個の 8 個を一列に並べるときを考え
\displaystyle\frac{8!}{7!}=8 通り
したがって求める確率は,\displaystyle\frac{8}{120}=\displaystyle\frac{1}{15}
(3) 「 2 つ以上の連続した白石の両端に黒石がある」確率
余事象を考える.
黒石と黒石の間に白石が 0 個または 1 個のみ存在するときを考える.
( ⅰ ) 黒石と黒石の間に白石が 0 個のとき
つまり黒石が 3 個連続するとき(2)より,\displaystyle\frac{8}{120}
( ⅱ ) 黒石と黒石の間に白石が 1 個のとき
(ア)「黒白黒黒」または「黒黒白黒」のとき
これらの 4 個を 1 つのかたまりとして考え並べればよいので \displaystyle\frac{7!}{6!}=7 通り
「黒白黒黒」のときも「黒黒白黒」のとき同数ずつあるので,
よって,\displaystyle\frac{7}{120}\times 2=\displaystyle\frac{14}{120}
(イ)「黒白黒白黒」のとき
これらの 5 個を 1 つのかたまりとして考え並べればよいので \displaystyle\frac{6!}{5!}=6 通り
よって,\displaystyle\frac{6}{120}
以上から,
\displaystyle\frac{8}{120}+\displaystyle\frac{14}{120}+\displaystyle\frac{6}{120}=\displaystyle\frac{28}{120}=\displaystyle\frac{7}{30}
したがって求める確率は,1-\displaystyle\frac{7}{30}=\displaystyle\frac{23}{30}
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