【2023国際基督教大学】
自然数 \(n\) の正の約数の個数を \(\varphi(n)\) と記すことにする.
例えば,\(\varphi(1)=1\),\(\varphi(2)=2\),\(\varphi(3)=2\),\(\varphi(4)=3\),\(\varphi(5)=1\),\(\varphi(6)=4\),\(\cdots\) である.
また,\(\varphi(100)=9\) であることは直ちに確かめられる.
\(n≧2\) のとき,\(1\) と \(n\) は必ず \(n\) の約数だから,\(\varphi(n)≧2\) である.また\(\varphi(n)=2\) は \(n\) が素数であることを意味する.
1.\(\varphi(2022)=\) [ ア ] である.
2.\(\varphi(n)=2\) となる \(40\) 以下の自然数 \(n\) の個数は [ イウ ] である.
3.素数 \(p\) について,\(\varphi(p^{10})=\) [ エオ ] である.
4.\(\varphi(n)=3\) となる \(100\) 以下の自然数 \(n\) の個数は [ カ ] である.
解答・解説
1.\(2022\) の正の約数の個数
\(2022=2\times 3\times 337\) より
\(\varphi(2022)=2\times 2\times 2=8\) ・・・《ア》
2.\(\varphi(n)=2\) となる \(40\) 以下の自然数 \(n\) の個数
\(\varphi(n)=2\) は \(n\) が素数であるので, \(40\) 以下の素数は
\(2,3,5,7,11,13,17,19,23,29,31,37\) の \(12\) 個・・・《イウ》
3.素数 \(p\) について,\(\varphi(p^{10}) \)
\(p\) が素数のとき \(p^10\) の約数は
\(1,p,p^2,\cdots,p^{10}\) の \(11\) 個・・・《エオ》
4.\(\varphi(n)=3\) となる \(100\) 以下の自然数 \(n\) の個数
\(\varphi(n)=3\) となるのは,素数 \(p\) を用いて
\(n=p^2\) と表されるときのみ
よって \(100\) 以下の自然数で素数の \(2\) 乗で表される数は,
\(2^2=4\),\(3^2=9\),\(5^2=25\),\(7^2=49\) の \(4\) 個・・・《カ》
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