【2009京都大学・甲・第6問】
極方程式 \(r=1+\cos \theta\) ( \(0≦\theta≦\pi\) ) で表される曲線の長さを求めよ.
極座標と極方程式
極座標
平面上に点 \(O\) と半直線 \(OX\) を定めると,この平面上の任意の点 \(P\) の位置は,\(OP\) の長さ \(r\) と,\(OX\) から半直線 \(OP\) へ測った角 \(\theta\) で決まる.
このとき,\(2\) つの数の組 \((r,\theta)\) を点 \(P\) の 極座標 といい,定点 \(O\) を極,半直線 \(OX\) を始線,角 \(\theta\) を偏角という.
※ 極 \(O\) の極座標は,任意の数 \(\theta\) を用いて \(0,\theta\) と定める.また,\(\theta\) は弧度法で表した一般角.
極座標と直交座標の関係
極座標に対して,これまで用いてきた \(x\) 座標,\(y\) 座標の組 \((x,y)\) で表した座標を直交座標という.
座標平面において,極座標を考えるとき,原点 \(O\) を極,\(x\) 軸の正の部分を始線とすると,極座標と直交座標の間には次の関係がある.
1.\(x=r\cos \theta\) , \(y=r\sin \theta\)
2.\(r=\sqrt{x^2+y^2}\)
極方程式
ある曲線が極座標 \((r, \theta)\) に関する方程式 \(r=f(\theta)\) や \(F(r, \theta)=0\) で表されるとき,この方程式を曲線の 極方程式 という.
曲線の長さ

京都大学では、2002年、2021年にも曲線の長さが出題されています!
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媒介変数された曲線の長さ
曲線 \(x=f(t)\) , \(y=g(t)\) ( \(\alpha≦t≦\beta\) ) の長さ \(L\) は
\(L=\displaystyle\int^{\beta}_{\alpha}\sqrt{\left(\displaystyle\frac{dx}{dt}\right)^2+\left(\displaystyle\frac{dy}{dt}\right)^2} dt=\displaystyle\int^{\beta}_{\alpha}\sqrt{\left\{f^{\prime}(t)\right\}^2+\left\{g^{\prime}(t)\right\}^2} dt\)

曲線 \(y=f(x)\) の長さ
曲線 \(y=f(x)\) ( \(a≦x≦b\) ) の長さ \(L\) は
\(L=\displaystyle\int^{b}_{a}\sqrt{1+\left(\displaystyle\frac{dy}{dx}\right)^2} dx=\displaystyle\int^{b}_{a}\sqrt{1+\left\{f^{\prime}(x)\right\}^2} dx\)

解答・解説
【2009京都大学・甲・第6問】
極方程式 \(r=1+\cos \theta\) ( \(0≦\theta≦\pi\) ) で表される曲線の長さを求めよ.
\(r=1+\cos \theta\) より曲線の媒介変数表示は
\(\begin{cases}x=r\cos \theta=(1+\cos \theta)\cos \theta\\y=r\sin \theta=(1+\cos \theta)\sin \theta \end{cases}\)
であるから,
\(\displaystyle\frac{dx}{d\theta}=-\sin \theta\cos \theta+(1+\cos \theta)(-\sin \theta)\)
\(=-\sin \theta-2\sin \theta\cos \theta=-\sin \theta-\sin 2\theta\)
\(\displaystyle\frac{dy}{d\theta}=-\sin^2 \theta+(1+\cos \theta)\cos \theta\)
\(=\cos \theta+\cos^2 \theta-\sin^2 \theta=\cos \theta+\cos 2\theta\)
ゆえに,
\(\left(\displaystyle\frac{dx}{d\theta}\right)^2+\left(\displaystyle\frac{dy}{d\theta}\right)^2\)
\(=(-\sin \theta-\sin 2\theta)^2+(\cos \theta+\cos 2\theta)^2\)
\(=2+2(\sin \theta\sin 2\theta+\cos \theta\cos 2\theta)\)
\(=2+2\cos(2\theta-\theta)\)
\(=2(1+\cos \theta)\)
\(=4\cos^2 \displaystyle\frac{\theta}{2}\)
よって,求める曲線の長さ \(L\) は
\(L=\displaystyle\int^{\pi}_{0}\sqrt{\left(\displaystyle\frac{dx}{d\theta}\right)^2+\left(\displaystyle\frac{dy}{d\theta}\right)^2} d\theta\)
\(=\displaystyle\int^{\pi}_{0}\sqrt{4\cos^2 \displaystyle\frac{\theta}{2}} d\theta\)
\(0≦\theta≦\pi\) より \(\cos\displaystyle\frac{\theta}{2}≧0\) なので
\(L=\displaystyle\int^{\pi}_{0}\cos \displaystyle\frac{\theta}{2}d\theta\)
\(=\Bigl[4\sin \displaystyle\frac{\theta}{2}\Bigr]^{\pi}_{0}=4\)

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